「デンジャラス・ラン」と「ドライブ」

ダニエル・エスピノーザ「デンジャラス・ラン
うーん、という感じ。
話としてはありがちなCIA陰謀論。セーフハウスでの戦闘、カーチェイスなどは確かに緊張感があり、さすがボーン・シリーズのスタッフといったところ。
まあやはりデンゼルがかなり渋く、そのハードボイルドさでなければどうだったか。

ニコラス・ヴィンディング・レフン「ドライブ」
主人公がかなり寡黙で会話シーン自体少ない。そしてロマンスのシーンは音楽と相まってかなり甘ったるかった。その雰囲気を打ち破るような、ショットガンでの銃殺シーンのグロさがほどよい転換だった。

アニマル・キングダム

レンタルで見ました。
祖母のグレートマザー感半端ない。最後の決断も、のちの展開が破滅と分かっていながらもアホ息子どもを庇ってしまう。
それでもジョシュア君は他に居場所がないため最後もその家へ。しかし、バーン!とやってしまうわけだ。
一方ジョシュア君をそこから救おうとする、ガイ・リッチー演ずる刑事が一応父性的役割だったのかな。「それよりもママンだ!」ってことなのか。

アメイジング・スパイダーマン

レンタルで見ましたよー。

リブートによって、蜘蛛男が建物の側面を上り、糸を出しビルの間を飛び回る、という「移動」がかなりクローズアップされてたような気が。
んでやっぱ蜘蛛男は大都市の英雄、というか、高層ビルがある都市の限定的な存在、みたいな。平ぺったい郊外都市じゃ跳べないし。
その垂直性を糧にした英雄が、都市のなかで恐らくかなり高いタワーの先っちょに自分の力だけでは辿りつけず、でもおっさんのクレーンの助けで何とか到着、みたいなシーンがあった。これ蜘蛛男の性質考えれば、かなり象徴的なシーンな気もする。
地下で蜘蛛の巣を張って待ち伏せするシーンがとてもよかった。垂直性と関連してね。

しかしあれだ。主人公のストーリーはどうでもいい。

ヒッチコック週間 12/6

あ、おれヒッチコック全然見てないやん、ということで4つ借りて見ました。

ハリーの災難:みんなが勝手に死体を埋めては掘り返す話。最後の医者の「こんな話聞いたことねえ!」って言いながら怒って去るのがとてもよかった。みんな変人。

ダイヤルMを廻せ:浮気した妻への復讐の話。非常によく出来たサスペンスという印象。最後の鍵云々のくだりは「ほお!」と思った。

サイコ:言わずと知れた名作。モーテルの若い経営者が頭おかしい話。女が主人公ちゃうんかい、というひっかけを食らった。前半の合理的な金の話はそういう狂気に脱臼されました、的な?

間違えられた男:冤罪の話。警察怖い。顔見間違えてたおばさんが最後謝りもせず立ち去って「おい」と思った。始まりの「これは本当にあったんやで!」と監督が出てくる場面が胡散臭くてよい。

ツインピークス見た

シーズン2のあからさまなロマンスの導入、による大いなる混乱。クライマックスの群像劇が唐突に破滅するところがよかった。クーパーが森に入ってからのリンチ節が、「あ、やっぱあるのか」っていう感じだった。見てて意味が汲み取れず、怖かった。クーパーさんも森の中でダークサイドを引き出され最後はあんな感じに。

借りたやつ12/11/16

ガントレットイーストウッドの無敵身体。証人の娼婦を守る話。警察もイーストウッドもおっちょこちょい。

パララックス・ビュー:記者がパララックス社の陰謀を暴く。洗脳シーンが興味深い。ラストの体育館?を遠くから引いて撮ってるシーン好き。

クロッシング:3人の刑事の群像劇。傑作。イーサンホーク老けたなあ。オチが因果応報的なのがちょっとあれ。

クリミナル・サスペクツ:誘拐に巻き込まれた運転手がうわ、どうしよう的な話。オチの唐突さ、まぬけさが良し。商店のセクシーさんとマッチョ黒人のコンビが好き。